謀殺・下山事件

今日、帰宅途中の電車内にて蛯原友里さん似の一寸派手で美人な女性がいました。我ながら恥ずかしいのですが思わず見惚れてしまいました。その女性、徐にLOUIS VUITTONのバッグから本を取り出して読み始めたのですけれど、その本のタイトルを見て思わず仰天してしまいました。何と本のタイトルは、『謀殺下山事件』(矢田喜美雄氏著)。下、下山事件?とは・・・ね。顔に似合わず何てヘビーな本を読んでいる事か!実は、自分も高校の時、興味が有って読んだことのある本なのですが内容から見ても、と、とても美人な女性が読むような本ではないのですが・・・・
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下山事件とは、戦後間もない混乱期の1949(昭和24)年7月6日に、時の国鉄総裁下山貞則氏が東京郊外の常磐線綾瀬駅付近の線路上にて轢死体で発見された怪事件で、その後、起こった三鷹事件松川事件と共に国鉄の戦後三大ミステリー事件の一つとして知られている。法医学界やマスメディアを巻き込んで、自殺説の根拠となる「生体轢断」と他殺説の根拠となる「死後轢断」の見解が真っ向対立したことで当時の日本を騒がせた事件だった。その後もGHQの謀略説とも囁かれたりしたのだが結局、結論が出せないまま、迷宮入りに為ってしまい、真相は謎のままに今日に至っている。
この本は、当時、朝日新聞の記者をされ事件に関わっていた著者が数十年にかけて真実を追求し書き上げたドキュメントなので、変な言い方ですが、下山事件に興味があるか何かしないと、まず読む本では無いので、ホントに『謀殺下山事件』(矢田喜美雄氏著)を読んでいる姿には異様な感じを受けました。
まぁ、別に本なので誰が何を読もうと勝手だと言われればそれまでですが、兎に角、吃驚しました。
この他に、下山事件が起きた戦後の混乱期(占領下)には、他にも様々な怪事件が起きています。興味のある方は松本清張氏著の『日本の黒い霧・上下』を読んで見て下さい。
文藝春秋BOOKS 株式会社文藝春秋が刊行する書籍・電子書籍のサイト
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下山事件に関する本は、他に諸永裕司氏著の『葬られた夏−追跡・下山事件』があるので今度読んで見ますか。
葬られた夏―追跡・下山事件 : 諸永 裕司
それにしてもあの女性に『謀殺下山事件』(矢田喜美雄氏著)を読んだ感想を聞いて見たかったですな。