没後50年 横山大観 新たなる伝説へ展

今日、「没後50年 横山大観 新たなる伝説へ」展に行って来た。

近代日本画家の中でも最も好きな画家の一人である横山大観の代表作が見られるとあり、一度は、この目で見てみたかった「夜桜」と「紅葉」の展示(両作品とも11日まで展示)が終わる前にと思い東京・六本木の国立新美術館まで足を運んだ。連休も手伝ってか近代日本画巨匠の横山大観の回顧展とあって美術館は、大勢の老若男女で賑わっていた。
大観の出世作「無我」(11日まで展示)に始まり、東京美術学校卒業制作の「村童観猿翁」。孔子、キリスト、釈迦、老子の四聖の間に日本の幼児が加わった「迷児」。ボストン美術館から里帰りした「帰牧図」「金魚図」「月夜の波図」「海図」。尾形光琳作の「槙楓図屏風」と比較出来る琳派的な「秋色」などなど。亦、代表作の一つで国の重要文化財の「生々流転」は、全長40メートル亘り全面展示されおり圧倒された。更に楽しみにしていた「夜桜」と「紅葉」が嬉しいことに並べて展示されていて、その色彩の美しさに圧巻。鳥肌が立ちました。他にも大観が愛した富士の絵も多く、東京美術学校時代の習作から晩年の作品まで技術の習熟など軌跡を見ることが出来てとても興味深かったです。唯、国の重要文化財の『瀟湘八景』(1912年作)の八幅のうち、「遠浦雲帆」「瀟湘夜雨」「烟寺晩鐘」の展示が既に終了していたのはとても残念でした。
前期の展示日は明日11日までなので「焚火」「老子」「夕立」「釈迦十六羅漢」「雲去来」「早春」などの作品は、明日までの展示なので未だ足を運んでいない方は是非、六本木まで足を運んでみて下さい。13日から始まる後期には、「屈原」を始め「流燈」、「五柳先生」など14点が新たに展示されるので亦、近いうちに足を運ぼうかと思っています。然し、「生々流転」を見る為の長い行列には正直参った・・・。
横山大観 - Wikipedia
asahi.com : 朝日新聞社 - 「没後50年 横山大観――新たなる伝説へ」
http://www.tctv.ne.jp/members/taikan/
旧・横山大観: 絵画作品と所蔵美術館 - FishEyeArt

【夜桜】左隻


1929年(昭和4) 羅馬開催日本美術展 紙本着色 六曲一双 大倉文化財団蔵
【紅葉】左隻


1931年(昭和6)再興第18回院展 紙本着色 六曲一双 足立美術館