第11回世界陸上選手権大阪大会 最終日結果

9日間に亘り繰り広げられた世界陸上選手権大阪大会は最終日を向かえた。
日本選手が出場した種目が最後となった女子マラソン土佐礼子三井住友海上)選手が驚異の粘りを見せ日本勢に今大会初のメダルをもたらした。終始集団をリードする積極的なレースを見せた土佐選手は、勝負所の38キロ過ぎで5位に落ちるも、驚異的な粘りで40キロ過ぎまでに朱暁琳(中国)ら2選手を抜き3位に上がると、そのまま2時間30分55秒でゴール。メダルなしの危機の日本を救った。土佐選手のメダル獲得は2001年エドモントン大会で銀メダルを獲得して以来3大会ぶり。日本人最上位でメダルを獲得し、来年の北京五輪に内定した。38キロ過ぎまで先頭集団に付けていた嶋原清子(セカンドウィンドAC)選手は2時間31分40秒で6位に入賞。小崎まりノーリツ)選手は2時間35分04秒で前回大会より順位を上げて14位、原裕美子(京セラ)選手は2時間36分40秒で18位、橋本康子セガサミー)選手は2時間38分36秒で23位だった。世界選手権の正式種目ではない各国上位3人の合計タイムで争う団体で日本は3位の銅メダルだった。
大会最後の種目となった女子、男子4×400メートルリレーでの圧倒的な強さを見せた米国には鳥肌がたったけどその場に日本勢が居なかったのは寂しかった。メダルは無理としても日本勢には是非ファイナルに残って貰いたいものである。
簡単に総括をすると今大会、日本の獲得メダルは女子マラソン土佐礼子三井住友海上)の銅メダル1個と獲得メダルの目標だった5個を大きく下回る結果となった。開幕種目の男子マラソンで3人が入賞し幸先よいスタートを切ったかと思ったが、同400メートル障害の為末大(APF)選手の予選落ち以降、期待の選手が痙攣などで総崩れの状態となり、地元開催の利を生かすことが出来なかった。アクシデントで本来の力を出せずに終わってしまった選手も居ましたがこれを糧として来年の北京五輪で是非頑張って貰いたい。
最後に選手の皆さんお疲れ様でした。