第11回世界陸上選手権大阪大会 第 8日目結果

世界陸上選手権大阪大会は大詰めの8日目を迎えたのだが、午前中に行われた男子50キロ競歩で係員による考えられない誘導ミスが起き、日本の山崎勇喜選手(長谷川体育施設)が失格(後に途中棄権)になると云う前代未聞の大失態が起きてしまった。
2大会連続の入賞と北京五輪代表入りを目指していた、山崎勇喜選手はレース中盤でトップ争いを演じていたが、終盤になって順位を落としたものの8、9番手で残り1周を迎えていた。然し、競技役員が周回数を勘違いして山崎選手を長居競技場内に呼び込んでしまい山崎選手は周回不足のまま5番目でゴール。そのまま倒れ込み、担架で運ばれた。
テレビでそのシーンを見ていたけどTBSのアナウンサーが絶叫し解説者も信じられないと云った感じで言葉に詰まっていた。猛暑の中、3時間40分以上も歩いた山崎選手には本当に気の毒としか云いようがない。入賞も有り得ただけに残念。山崎選手は周回不足のままでレースを終わっており、救済する方法はなく非常に悔やまれる出来事だった。山崎選手にはこの悔しさを来年の北京五輪でぶつけて頑張って欲しい。その他の明石顕(綜合警備保障)選手は4時間2分34秒で16位、谷内雄亮(佐川急便)選手は4時間5分21秒で17位だった。
開催国枠を使って参加した女子4×100リレー予選には北風沙織、信岡沙希重、渡辺真弓高橋萌木子のメンバーで挑んだ。日本は優勝候補の米国、ジャマイカと同じ予選2組に出場したが、バトン受け渡しでオーバーゾーンの違反があり失格となり予選敗退となった。
日本女子の泣き所の短距離種目。個人では参加標準記録が破れず、開催国と云うことで、その枠を使い今回は女子100メートル、女子200メートルに出場出来たのだが結果はあえなく敗退。改めて未だ未だ女子は世界との差があることが思い知らされた。当たり前のことだが、女子短距離界がどの程度世界との差を縮められるかが今後の課題となる。