第11回世界陸上選手権大阪大会 第 8日目結果 2

世界陸上選手権大阪大会は8日目を迎え残すところ後1日となった。午前中に行われた男子50キロ競歩では係員の誘導ミスにより日本の山崎勇喜長谷川体育施設)選手が失格(後に途中棄権)になると云う残念なことがあったが午後に行われたリレー競技では日本選手の頑張りが大いに発揮されていた。
先ずは青木沙弥佳丹野麻美久保倉里美、木田真有のメンバーで挑んだ女子4×400メートルリレー予選は2組目6位に終わり、残念ながら明日行われる決勝に進むことは出来なかった。だが従来の日本記録3分30秒53を上回る3分30秒17の日本新記録を樹立し北京五輪に繋がる走りが出来たかと思う。今後の走りに期待したい。
山口有希、石塚祐輔、成迫健児佐藤光浩のメンバーで挑んだ男子4×400メートルリレー予選は2組目4位に入ったがタイム順で9位となり惜しくも2003年パリ大会以来2大会ぶりの決勝進出はならなかった。タイムは3分02秒76。日本はエース金丸祐三選手を故障で欠いた布陣での出場だった。結果は残念だったけど大いに自分を含め観客を賑わせてくれた。この種目はアテネ五輪で決勝4位になったこともあるだけに決勝進出に行ける実力は十分にあるのだから今後の走りに期待したい。
そして今日最後に行なわれた男子4×100メートルリレー決勝では今までにない盛り上がりを日本選手は見せてくれた。昨日、日本新記録及びアジア記録を叩き出した日本は昨日と同じ塚原直貴末続慎吾高平慎士朝原宣治のメンバーで挑んだ。レースは塚原、末続と順調にバトンを繋ぎ、第3走者の高平は短距離2冠のゲイに抜かれても粘る走りも見せた。アンカー朝原がバトンを受けた時は上位争いに絡んでいたが最後は離され5位でフィニッシュ。一瞬の期待も持たせる素晴らしいレースだったと思うが、残念ながら念願のメダル獲得はならなかった。だが、昨日に記録した日本記録及びアジア記録を0秒18も更新する38秒03のタイムは立派。こんな立派なタイムを出してもメダルに届かないのだから今回は仕方がない。個人の100メートルの力を見れば上位の国とはまだ差があるけどアテネ五輪では決勝4位、今回は5位だったけど37秒台に迫る38秒03のタイムを出した4×100メートルリレーでは確実にその差は縮まっている。来年の北京五輪は大いに期待できる。頑張れニッポン!

その他の日本選手の今日の結果
【男子】
十種競技
〈19〉田中宏昌(モンテローザ)7629点
▽車椅子1500メートル
〈2〉副島正純(シーズアスリート)3分26秒62
〈4〉洞ノ上浩太(福岡障害者ク)3分27秒10
〈6〉広道純(デンセイ・ラムザ)3分28秒13
【女子】
▽5000メートル決勝
〈14〉福士加代子(ワコール)15分19秒40
▽車椅子1500メートル
〈5〉土田和歌子(ヒューマントラスト)3分39秒31
〈7〉畑中和(兵庫県連盟)3分40秒47