第11回世界陸上選手権大阪大会 第 2日目結果 2

世界陸上選手権大阪大会は2日目。今日もアスリート戦いが繰り広げられたが昨日の為末大選手のよもやの予選敗退のショックを引きずった男子400メートル障害は今日もまさかの波乱が起きた。
男子400メートル障害の準決勝には成迫健児(ミズノ)選手が1組目で出場。48秒44の5着となり、残念ながら初の決勝進出を逃した。成迫選手は前半から積極的な走りをしたがゴール前の混戦から1歩後退し5着。タイム上位2位にも昨日の為末選手と同様0.01秒差で入れず敗退。実に惜しい結果だった。これも勝負か・・・。
更に2組目に登場した前回のヘルシンキ大会での優勝者・ジャクソン・バーショーン(アメリカ)が最後の飛躍の際ハードルを倒しよもやの3着敗退という波乱もあり何が起こるか分からないのが世界陸上である。
男子100メートル準決勝では7度目の世界選手権で4度目の準決勝進出となった朝原宣治大阪ガス)選手が準決勝1組に出場し、10秒36で同組8位に終わり、残念ながら悲願だった決勝進出はならなかった。朝原選手は緊張していたのか走りに硬さがあった。前日の1、2次予選では10秒1台を連発していただけに準決勝での10秒36と16人中最下位のタイムだったのがとても残念。朝原選手は北京五輪がある来季以降の現役続行については態度を保留している。仮に現役を続ける場合があっても五輪や世界選手権をはじめとする国際大会に於いて100メートルでもう一度決勝進出を狙う気持ちはないとし、リレー種目に専念する意向のようだ。地元大阪で開催中の世界選手権を競技生活の集大成にするとしてこのまま引退の可能性もある。出来れば北京五輪まで頑張って貰いたい気持ちもあるが取り敢えずご苦労様と労いたい。
尚、男子100メートル決勝はタイソン・ゲイアメリカ)が、9秒85で金メダルに輝いた。アトキンス(バハマ)が9秒91で銀、世界記録保持者のアサファ・パウエル(ジャマイカ)は9秒96で銅だった。
女子棒高跳び予選1組には近藤高代(長谷川体育施設)選手が出場。4メートル05、4メートル20を1回でクリア、自己ベスト=日本記録の4メートル35も3回目でクリアしたが、自己ベスト=日本記録更新となる4メートル45はクリア出来ず決勝進出はならなかった。然し4メートル36或いは4メートル40だったらクリア出来たであろう。残念ながら決勝進出とはいかなかったが来年の北京五輪に向けていい手応えになったかと思う。
その他の日本選手の今日の結果
円盤投げ予選
「A組」〈14〉畑山茂雄(ゼンリン)55メートル71=落選
七種競技
〈23〉中田有紀(日本保育サービス)5869点
砲丸投げ予選
「B組」〈9〉豊永陽子(徳島・生光学園高教)17メートル02=落選