子供の『体力・運動能力』の低下

文部科学省が発表した2005年度『体力・運動能力』の結果で子供の体力低下が更に進む実態が改めて浮き彫りになった。1985(昭和60)年をピークに低下傾向が続いていた小中高生の体力は、今回の調査でもこの傾向に歯止めは掛からなかった。
調査は2005年5月から10月にかけて、6〜79歳の7万4194人を対象に実施(回収数7万1542人)。調査によると、持久走(1500メートル走)では男子17歳(380.78秒)と同19歳(403.20秒)が過去最低を記録。1985年の13歳(366.40秒)よりも遅かった。女子では8歳と9歳の立ち幅跳び、17歳と19歳のボール投げが過去最低を記録。
11歳の50メートル走では、男子8.95秒、女子9.20秒と、いずれもピークとされる1985年より0.20秒遅くなった。11歳のソフトボール投げでは、男子の34.0メートル(85年)が29.8メートルに、女子の20.5メートル(同)が17.8メートルにまで落ち込んだ。
一方、成年(20〜64歳)の反復横とび(敏しょう性)は、男性の30〜34歳と40〜59歳の各世代で最高値を記録。女性の反復横とびも45〜49歳、55〜59歳で最高値となるなど、2005年度も向上傾向が続いた。
この結果を見ると10代の体力は年々低下する一方30代以上の体力値はそれなりに上がっている。普通は逆じゃないのかね。まぁ、必ずしも全員がそうと云う訳ではないですがね。