核実験による北朝鮮の狙いとは

北朝鮮は9日、国連安全保障理事会での制裁決議採択を覚悟の上で核実験行い発表したが、どのみち国際的圧力が緩むことはないと見て、それなら先手を手って『核保有国』となり、国際社会との全面対決によって逆鏡を乗り切ろうとの考えがあったのだろう。最高指導者の金正日総書記の権威を高めることで、国内の動揺を抑え、体制維持を図り、更に対米交渉力を強化する狙いもあると見られる。然し、制裁強化で更に経済難が深刻化すれば、国内の不満も強まると考えられ、危険な賭けと言えるだろう。