因縁の再戦

“笑撃”の再戦が決定。プロボクシングで昨年12月に、鬘を着用しリングに上がり、試合中に外れる前代未聞の珍事を起こした小口雅之選手が、4月24日に東京・後楽園ホールで対戦相手だった柴田大地選手と再戦することが決まった。
尚、試合はスーパーフェザー級8回戦で破格のメーンイベントで行われる予定。
再戦は敗れた柴田選手陣営からの申し入れで電撃決定。鬘を装着し、外れる自作自演で一躍、時の人となった小口選手は「柴田選手が鬘のことを色々、言うので今度はスッキリ早い回でKOしたい」と自慢の頭部を照からせ返り討ちを誓っていた。
前代未聞の珍事が起ったのは昨年12月13日だった。小口選手はセコンドにも打ち明けず、鬘を付けてリングに上がったが、3回途中から完全に捲れ上がる事態が発生。7回TKOで勝った試合後、民放テレビ各局のワイドショーから週刊誌まで取材が殺到し、衝撃の“ヅラ事件”として日本全国に「小口雅之」の名前を轟かせた。
日本ボクシングコミッション(JBC)のルールではトランクス、グラブ、シューズ、ノーファウルカップ以外の装着物は反則になる。前回、悪意はなかったとして勝利は動かなかったが、今回、被れば反則負けは確実。勿論、小口選手は百も承知している。但し入場だけでも被ろうかと大胆予告をしているらしい。現時点では未定だが、コール時にかつらを取る演出を温めているという。
前回の対戦直後から鬘メーカー3社からモニター依頼が舞い込んできた為、3年間、勤めていた会社をクビになる不運も。再戦で勝って今年中に必ずランキング入りをしますと最後は神妙にボクサーとしての目標を誓っていた。
小口選手の鬘事件は、昨年12月13日、後楽園ホールで柴田選手とスーパーフェザー級8回戦で対戦。試合前にこっそり鬘を装着した小口選手は2回途中から髪の毛が不自然に浮き始め、3回途中にフックを浴びると鬘が全開(笑)4回に入ると軽いジャブでも捲れてしまい(爆笑)同回終了後のインターバルでセコンドが強引に毟り取った。試合は小口選手が7回に連打で柴田選手を追い込み、レフェリーストップに依るTKOで勝利した。
それにしても何か反則の様な気がしますね。柴田選手も笑いを堪えられなかったのでしょうか?気合が入ってないと言われればそれまでですが自分も柴田選手と同じ立場だったら多分、可笑しくて力が入らんでしょう。小口選手は今回の再戦ではっきり決着をつければ株が上がると思いますね。
小口雅之】1977(昭和52)年8月27日生。栃木県上三川町出身。
作新学院高1年から地元のジムでボクシングを始める。
・1999(平成11)年に草加有沢ジムに入門。
・2000(平成12)年10月、プロデビュー。階級はスーパーフェザー級
戦績:9勝3KO4敗2分け。右ボクサーファイター。