大雪と雪崩

発達した低気圧の影響で、3日夜から4日午前にかけて北海道から東北地方の日本海側、北陸地方の広い範囲で降り続いた大雪や風の影響で列車の脱線など、鉄道や空の便が運休、欠航のトラブルが相次ぎ、仕事始めのビジネスマンや帰省客の足を乱した。
空路では北海道や東北地方の日本海側の空港を利用する日航全日空の約30便が欠航し約2000人に影響を及ぼした。
秋田、山形新幹線は大雪で除雪作業が追い付かず秋田発東京行き『こまち84号』など計19本が運休。東北新幹線白石蔵王−古川(宮城県)間で強風の為、徐行運転し37本に10〜20分の遅れが出た。JR上越線越後湯沢−石打(新潟県)間で3日夕方、雪に乗り上げ脱線した普通電車は4日午後、ようやく石打駅に収容されたが、大雪の為上越線は水上(群馬県)−宮内(新潟県)間で運転を見合わせた。

亦、各地で雪崩が起きた。3日午前、新潟県湯沢町土樽のスキー場「ルーデンス湯沢」で雪崩が発生。ゲレンデ中央にいたスキー場の臨時従業員4人が巻き込まれたがすぐに救出され怪我はなかった。同日午後には同町湯沢のGALA湯沢スキー場北コースでスキー客2人が雪崩に巻き込まれたが此方も怪我はなかった。同スキー場は一部のゲレンデを閉鎖している。同日夕方、同町三国の「苗場スキー場」でも雪崩が発生。従業員とスキー客計12人が巻き込まれた。12人は自力で脱出し近くにいたスキー客らに救出されたが同スキー場従業員の男性が胸の骨を折る重傷。他の従業員2人とスキー客の計6人が軽い怪我を負った。残る5人に怪我はなかった。
一方、福島県の南会津地方でも3日夜、3件の雪崩が発生。南郷村国道289号では同日午後8時20分ごろ、通行中の乗用車2台が雪崩に巻き込まれたが後続車両からの通報を受け県の除雪車が出動。乗っていた計2人を無事救出。舘岩村国道352号でも通行中の乗用車1台が雪崩に巻き込まれたが運転手は自力で脱出、怪我はなかった。伊南村国道352号は雪崩で一時、通行不能となったが何れも除雪車が出動し同10時半ごろまでに通行止めは解除された。岩手県雫石町でも4日午前に起きた雪崩で国道46号が長さ約12メートルに亘り幅約3メートル、深さ約1メートルの雪で埋まったが怪我人はなし。
長野県では4日午後、白馬村神城の「Hakuba47スキー場」でスキーをしていた奈良市の会社員が雪の中で窪みに嵌り死亡している。死因は窒息死。
今年のこの異常な寒波は連休後には落ち着くみたいだがまだまだ予断は許さない状況だ。北海道から東北地方の日本海側、北陸地方の皆さん気をつけて下さい。