主役再び登場 !

14日の証人喚問で、久しぶりに公の場に姿を見せた姉歯秀次建築士。今までの、「精神的重圧が酷い」と欠席していた時と打って変わって、喚問には落ち着いた態度で臨み、淡々と事実関係を語った。
改めて姉歯秀次建築士が語ったのは、「木村建設」の篠塚元東京支店長から鉄筋量を減らすよう強いプレッシャーを受け、絶対やってはいけないこととは、分かっていたが、生活の為にやってしまったと・・。偽造は1998(平成10)年ごろから60件前後やった。最初はグランドステージ池上(東京都大田区)だった」と証言し、謝罪した。亦、篠塚元東京支店長から鉄筋減量について具体的な数値を示されたとし、同元支店長が違法性を知っていた可能性を指摘。偽造方法は「独自に考え出した」と述べ、建築基準法の基準を満たさないレベルまで減らしたことについて、「図面を見て、(篠塚元支店長から)『これじゃあ(予算に)合わない』と言われた」と証言。一覧表を見せられて「通常80〜100キロとあるところを、60ぐらいに」などと具体的な数字を指示されたとした。また篠塚元東京支店長に計約200万円のリベートを渡したことも明かした。これに対して篠塚元東京支店長は「強く圧力をかけたことはない。偽装関与は一切ない」と反論。
この他、姉歯秀次建築士ヒューザー、シノケンに関して圧力はなかったと述べた。理由としてシノケンは元設計も施工もシノケン自身になっていたが実際は元設計も施工も木村建設へ丸投げという形をとっていたからでヒューザーは分からないからと。民間確認検査機関「イーホームズ」の責任も「プロがいるので見抜くことはできると思っていた」と強調した。
篠塚元東京支店長は強く否定しているけど、自分は姉歯秀次建築士が正直に語っていると思うね。更に姉歯秀次建築士が再三、偽装は簡単に見付かると思っていたというのに、それが見付からずに建物が建っていることに改めて驚きを隠せない。

これとは別に耐震データ偽造が発覚したビジネスホテルの開業指導に当たっていた「総合経営研究所(総研)」が、構造設計を元請けする設計会社に、鉄筋量を3分の1以上減らすよう文書で指示していたことが分かった。毎日新聞が文書を入手した。内河社長が鉄筋量の指示を認める発言を業界誌上でしていたことは判明していたが、実際に同社から設計会社への指示が裏付けられたのは初めて。姉歯秀次建築士に対し、鉄筋量を減らすよう指示していた木村建設は、総研の経営指導を受けていた。極端に鉄筋を減らした偽造物件乱造の根幹は、総研だった疑いが強まった。