ブラックジャック ?

医師免許がないのに病院などに勤務し、医療行為をしていたとして、医師法違反の容疑で東京都目黒区に住む33歳の男が逮捕された。平成9年4月から約8年間半に亘り、約20ヶ所の医療機関に医師として勤務した疑いだそうだ。現在は都内の3つの民間病院で診療にあたっており、約2000万円の年収があったとみられる。それにしても患者からの苦情は一切無かったという。一体どんな診療をしていたのか???不思議である。

この男、主に当直の外科医、内科医に成りすまし診療行為をしていた。ある病院では週2回出勤し、診療と投薬などをしていたが、手術室での手術はしていなかったようだ。平成15年7月から先月30日まで勤務していた西東京市の病院では、切り傷の縫合を行っていた。患者からは『よく話しを聞いてくれる優しい先生だった』との評判もあったという。ホントかいな。無資格が発覚したのは昨年のことで、勤務先の病院が医師免許の原本を持ってくるように話したところ、男がそれに応じなかった為、不審に思った病院関係者が『医師免許の減本を提出しないのはおかしい』と通報。警視庁が捜査を開始していたという。それにしても、この男、昨年に約2000万円もの年収があったというから驚きである。勤務していた病院関係者の話では、違和感もなく、変な噂もなければ、患者からのクレームも無かったという。逮捕に皆、驚きを隠せないでいるというからよっぽど違和感がなかったのだろう。然し、診療を受けていた患者は一体その後どうなったのか?不思議でならない。
この事件で雇用していた医療機関は、男から偽造医師免許のコピーしか提示されていないにも関わらず、厚生労働省に全く身分照合をしていなかった。厚生労働省は雇用した医療機関が約20施設にのぼることを重視し、医師雇用の際、本人確認を徹底するように改めて全国に通達することを決定した。こう見ると結構いい加減な病院が多いのがよく分かりますね。