第27回 大阪国際女子マラソン

北京五輪の選考を兼ねた大阪国際女子マラソンが行われたが注目されていた爆弾娘こと福士加代子(ワコール)選手は、スタートしてから25キロ地点では2位集団に2分余りの大差をつけて独走していたが徐々に歩幅が小さくなり、30キロを過ぎて失速。最後の1キロはよろけながら歩を進め残り約500メートルでは崩れるように転倒。その後、長居陸上競技場に入っても3度転びながらも2時間40分54秒の19位でゴール。この結果残念ながらマラソンでの北京五輪に出場する夢は消えた。
福士選手は、これまで培った走力とスピードを信じた挑戦だったが、本格的なマラソン練習は、昨年12月半ばの出場決断から約1カ月間。通例の3カ月よりも短く、40キロ走を行わず約32キロが最長という独自の方法をとったが失敗に終わった。前半飛ばし過ぎた面もあろうが約1カ月間での(本格的なマラソン)練習ではやはり無謀だった。でも諦めず最後まで走りぬいた彼女の根性には頭が下ります。
尚、2時間25分10秒でマーラ・ヤマウチ(英国)選手が優勝。日本人選手の最高は、個人的に応援していた森本友天満屋)選手が2時間25分34秒で2位に入った。終盤、追い上げを見せた森本選手でしたがもう少し積極的に行って欲しかった。残念です。
3月9日に行われる最終選考レース名古屋国際女子マラソンの結果次第になるだろうが名古屋では、高橋尚子(ファイテン)、弘山晴美資生堂)選手のベテラン勢や、嶋原清子(セカンドウィンドAC)、橋本康子セガサミー)選手ら世界選手権代表勢が出場予定。ハーフマラソンなどで成長著しい大崎千聖三井住友海上)選手も初挑戦を見込むので森本選手の成績では一寸厳しい。
ある意味、五輪で優勝するよりも五輪日本代表になる方が遥かに難しいのでは。

2位に入った森本友選手です。