リメイク版映画『犬神家の一族』

今日も昨日に引き続き地元のTOHOシネマズに楽しみにしていたリメイク版映画『犬神家の一族』を観に行って来た。
30年前のオリジナル版を観ている自分としては『愛のテーマ』が使用され主役の金田一耕助がオリジナル版と同じく石坂浩二さんをキャスティングし、亦、加藤武さん、大滝秀治さんらも顔を覗かしているのは何とも嬉しい限りだ。
個人的には巷で言われているほど出来が悪かったとは思わない。確かに概ねオリジナル版の脚本を使った割にはオリジナル版と比べると恐怖感とか旧家に纏わるおどろおどろしさが薄かった点が残念だったのは諌めない。そりゃ小学生低学年だった頃に観たオリジナル版での佐清のマスク（その下の焼けた顔）や菊の生首、逆さの二本足、血塗られた一族などの映像は脳裏に焼き付き、夢に出てきそうな位、恐怖に感じたものでした。今回は年を取ったこともあるのかも知れませんがその辺りの「恐怖」は全く感じられなかった。それでも大多数の人が言うように単純に旧作の方が良かったとは思わないけど。確かに30年前の1976年頃はこの手の映画は新鮮だったかも知れない。だが、現在、様々なジャンルの映画がある中、この手の映画は古臭いのかも。
オリジナル版は「欲に駆られた人間群像」を描いたものならば、新作は「親子の願望と愛憎」を描いた感じかな。話しは変わるがあの佐清マスクが何とも欲しい（笑）
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