映画『硫黄島からの手紙』

硫黄島からの手紙

個人的には戦争映画は好きではないが今日、地元のTOHOシネマズに映画『硫黄島からの手紙』を観に行って来た。この映画は「硫黄島」2部作第2弾。第2次世界大戦時の最も悲劇的な戦いと言われる“硫黄島の戦い”を、日本側の視点から描いたもの。ご存知の通りクリント・イーストウッドが監督し、硫黄島アメリカ軍を悩ませた伝説の陸軍中将である栗林忠道と彼の部下達による死闘が描かれる。先立って公開された映画『父親たちの星条旗』は米国側から見たもの。
細部に間違いはあるがそれにしてもアメリカ人の監督がここまで日本を描き上げるとは正直感心した。日本人の作る戦争映画は、どれも、格好良く作るけれどこの映画では、戦闘アクションを体感出来ると言うよりは、寧ろ戦争のあり方について考えさせる映画ではなかっただろうか。ストーリー自体は硫黄島の戦いを基にした空想なのだろうが・・・。(原案は梯久美子著『散るぞ悲しき』)
実際の硫黄島の戦いはもっと悲惨な戦いだったんだろうな。『硫黄島の戦い』は、1945(昭和20)年2月19日から36日間もの間に繰り広げられた日米の攻防戦。太平洋戦争(第2次世界大戦)末期の激戦であり硫黄島は、太平洋戦争に於いて米軍の死傷者数が日本軍のそれを上回った唯一の戦場である。僅か面積21平方キロ程度の小さい島で日本軍は守備兵力20,933名のうち20,129名(軍属82名を含む)が戦死。アメリカ軍は戦死6,821名、戦傷21,865名の損害を受けた。
渡辺謙さんが演じた栗林忠道陸軍中将と伊原剛志さんが演じた西竹一陸軍中佐は実在した人物で、特に西中佐は1932(昭和7)年に行われた第10回ロサンゼルスオリンピック馬術男子大障害飛越競技に優勝して金メダルを受けている。後、色々と調べてみると両人ともアメリカ通だったようで、それが元で陸軍に反感を買い硫黄島に異動されられたという説もあるとか。
残念ながら米国側から見た『父親たちの星条旗』は観ていないので上映していたら正月にも観に行ってきますか。出演した俳優陣の演技は良かったです。
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