竹中直人の匙かげん2『そう。』

井川遥さんが出演していることもあり、今日、東京・下北沢にある本多劇場で公演中の竹中直人さんの匙かげん2『そう。』を観に行って来た。本多劇場は思っていたより小さくロビーには各著名人から届いた花でいっぱいになっていた。

舞台は、客船のロビー。
いくつもの島に立ち寄り、運命を感じた人だけが降りていく、そんな目的地のはっきりしない船旅。運命を感じられずに、船に残った4人の男たち。永遠と思えるような退屈な時間が続く。
そんな退屈を断ち切るかのように、ある夜、嵐に見舞われる。すさまじい嵐の中、一艘の難破船を発見する。その船には、美しい女たちが乗っていた。男たちは難破船から彼女らを救出。思いがけない訪問者は、女神なのか、悪魔なのか。
現実世界に非日常が混ざり合う、白昼夢のようなストーリー展開。
感動と裏切りの連続、ジェットコースターのような感情。走馬灯のような場面転換。
そして、舞台上には常に「月」が輝いている。物語のすべては、嘘なのか、本当なのか…

申し訳ないが観た感想は?と言うとはっきり言って良く分からなかった。所々で理解に苦しむシーンがあり観ていて残念だった。難破船に乗っていた3姉妹のうち三女(金子さやか)が竹中直人扮するナオヒトと同級生という設定は未だ理解出来るのだが、ナオヒトが過去に自分を裏切ったとして殺してしまった女性がいるのだが実はその女性が3姉妹の次女(坂本美雨)だったという設定は物語の流れからして理解出来ない。更に3姉妹の長女(井川遥)が実はナオヒトの母親だったという設定も、物語の流れからして全くその意図が分かりません。一緒に旅をしていた老人(矢沢幸治)もナオヒトの父親?だったという設定も全く分かりません。簡単に言うとこの物語の設定は全てが夢だったということなのでしょうか今もって良く分かりません。折角、高橋ひとみさんなど豪華な面子を揃えたのに残念です。そう言えば、ドラマ『セーラー服と機関銃』のエキストラに参加したときお見掛けした田口浩正さんも出演しているんですよね。スキンヘッドだった頭はスッカリ髪が伸びて当時の面影はありませんでした。