ノロウイルス警報

インフルエンザウイルスの流行を前にノロウイルスなど因る感染性胃腸炎の流行が拡大している。厚生労働省が警報を発した都道府県は青森県沖縄県を除く45に上り、1981(昭和56)年の調査開始以来、最大の流行だという。
ノロウイルスは牡蠣などの二枚貝を生食した場合の食中毒が知られているが、寧ろ多いのは患者の吐瀉物などを通して感染するケース。今月始め東京・池袋のJR東日本系列のホテルで、宿泊客等347人が感染した事例は、正にこのケースと見られる。ホテル側は吐瀉物を紙で拭き取ってから中性洗剤で拭いていたそうだが、ノロウイルスは塩素系の漂白剤でなければ死滅しない。ノロウイルスエンベロープを持たないウイルスであるため、逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)、消毒用エタノールには抵抗性が強いが、手洗いによって機械的に洗い流すことが感染予防に繋がる。
感染者の糞便や嘔吐物を処理する場合は、手袋を使用し直接手で触れないよう注意し、作業後は手をよく洗うよう心掛けましょう。汚染された場所を消毒する際、前出のようにノロウイルスは逆性石けんや消毒用エタノールに対する抵抗力が強い為、これらによる消毒はほとんど効果はない。だが次亜塩素酸ナトリウムに対する抵抗力は比較的弱いので、消毒の際は次亜塩素酸ナトリウムを使用しましょう。
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