日給約328万

奈良市環境清美部の男性職員(42)が病気休暇・休職を繰り返し、2001〜2005年の5年間で8日しか出勤していなかったことが分かった。この男性職員、今年は1日も出勤していないが、給与は満額受け取っていたといいい、その額5年で約2700万というから驚きだ。更にこの男性職員、病気休暇なのに市庁舎に繰り返し出入りし、親族経営の建設業者への口利きを図っていた疑いも浮上してきたというから奈良市住民は怒り心頭なことだろう。
然しこれだけに止まらず新たに4人の職員が病気休暇を頻繁に取っていたことが同市の調査で分かっている。何れも同じ環境清美部に所属する男性職員。今後、他の部署でも職員の勤務実態を調査する考えで、(不適切な勤務職員が)他にも存在しているのではないかと見られる。今後奈良市の管理体制が問われるのは必至で他の市町村などでも同様な不正が湧き上がってくるかも知れない。そうなれば公務員に対する風当たりが増すだろう。
奈良市によると環境清美部収集課42歳の平均給与額は、月額29万8000円で、地域手当やボーナスを含めると、年収は約525万円となる。
簡単に計算するとこの男性職員は、5年間で総額約2625万円もの公金が支払われたことになる。単純に5年分の年収を男性職員の出勤日数8日で割れば、1日あたりの賃金はなんと約328万円にもなり米大リーグの2006年平均年俸3億3500万円(AP通信発表)を貰う選手が、1試合で稼ぐ数字を大きく上回るという。尚、平均的なメジャー選手のシーズン162試合で割った1試合あたりの収入は約207万円。