少子高齢化が世界一

今更ながら騒いでも仕方がないと思うのだが日本に於ける少子高齢化が世界で最も深刻な状態となっている現状が浮かび上がっている。
総務省が30日に発表した国勢調査(2005年10月現在)の結果、65歳以上の高齢者は2682万人で、総人口に占める割合が21%に達し、2005年国連推計で最高のイタリア(20.0%)を上回り世界一になった。一方、15歳未満の人口は1740万人で、総人口に占める割合が13.6%となり、同推計で最低のブルガリア(13.8%)やイタリア(14.0%)を抜いて世界最低となり、少子高齢化が一段と進んでいる実態が鮮明になった。
総務省が昨年9月に発表した、前回(2000年)の国政調査結果を基礎にその後の人口動態の動きなどを勘案した人口推計を見ると、65歳以上の高齢者は2556万人で、総人口に占める割合は20.0%だった。今回の結果は前回を1ポイント上回った。同省は亦、15歳未満の総人口に占める割合についても今年4月時点で13.7%との推計も出している。
2000年に実施された前回の調査と比べると、65歳以上の人口は481万人(21.9%)増える一方、15歳未満は107万人(5.8%)減った。
女性の未婚率は25〜29歳で59.9%と前回比5.9ポイント増。30〜34歳では32.6%と前回比6ポイント増で大幅に上昇した。一方、男性の未婚率も25〜29歳で72.6%と前回比3.3ポイント増。30〜34歳でも47.7%と前回比を4.8ポイントも増加しており未婚化、晩婚化が進んでいる。
独り暮らし世帯は1333万世帯で、全体の27.6%に上り、うち65歳以上の独り暮らしは前回調査に比べて100万人以上増えて405万人に達し、高齢女性の2割弱、高齢男性の約1割が独り暮らしをしている。尚、確定値は10月に発表される。
日本の総人口1億2776万人の内訳は、年少人口1740万人、15〜64歳の生産年齢人口8337万人、老年人口2682万人。