惨たんたる成績

23日、残りのW杯グループリーグ4試合が行なわれベスト16が出揃った。アジア勢で予選突破の可能性を残していた韓国がスイスに破れ、トーゴを下したフランスに抜かれ3位となり敗退。これでアジア勢は全滅した。
前回2002年の日韓大会で開催国の韓国が4位。日本がベスト16に残ったアジア勢だが、今回は日本、イラン、サウジアラビアがグループリーグで最下位。白星はトーゴに勝った韓国の1勝だけという惨たんたる成績に終わった。前大会の成績などを基に決められる大陸連盟別の2010年W杯南アフリカ大会のアジア出場枠が減らされる可能性が高くなった。
今大会でベスト16に残った大陸連盟別を見てみると地元欧州勢は10チームが勝ち残るという好調ぶり。逆にアジア勢4チームは全滅で不振。南米は2チーム。北中米カリブ海オセアニア、アフリカは各1チームが勝ち残った。勝ち残った顔ぶれの半数にあたる8チームがFIFAランキング10位以内と強豪が順当に力を発揮している大会だ。
大会の出場チームが現在の32に増えた1998年のフランス大会で、アジアの出場枠は3.5だった。2002年の日韓大会は開催国である日本と韓国を合わせて4.5。ドイツ大会はベスト16入りした日本と4位になった韓国の健闘が評価されそのまま4.5が与えられたのだが、今回、アジア勢の勝利は韓国の1勝だけで4チームのグループリーグ合計成績は1勝4分け7敗。総得点も9ゴールと二桁得点に届かなかった。
大陸連盟別の出場枠は前の大会の成績などを基に決めるだけに、次回2010年南アフリカ大会のアジア出場枠の削減も心配される低調な結果となった。一方で今大会の予選をオセアニアで戦った豪州は今回、初のベスト16入り。次回大会からアジア予選に参戦することに決まっている豪州に今大会で余り自信を付けられるのも困りものだけどアジア枠を減らさない為にもある程度頑張って欲しいという複雑な心境で、今後の試合の行方を見守ることになりそうだ。