『家族』とは何ぞや

20日未明、奈良県田原本町の医師宅が全焼し、母子3人が死亡した火災で、奈良県警捜1課は22日、京都市左京区の路上で保護された私立高校1年の長男(16)を、放火と殺人の疑いで逮捕した。
長男は調べに対し「1階の階段付近に火を付けて、そのまま逃げた」「死んでもいいと思った」と犯行を認めた上で、動機の一部として「成績のことで父親に言われた」と供述。犯行当日に保護者会が予定されていたことも気になっていたという。亦、「3人には取り返しのつかないことをして本当にすまなく思っている」と反省の言葉も漏らしている。
奈良県警は長男の身柄を、取り押さえられた京都市から田原本署に移すと共に、同署に50人態勢の捜査本部を設置し詳しい動機や火災後の足取りなどを調べる。
調べでは、長男は20日午前5時15分ごろ、田原本町の自宅に放火、2階で寝ていた母親(38)、小学2年の二男(7つ)、保育園児の長女(5つ)を焼死させた疑い。父親の医師は当時、病院で宿直勤務中だった為、難を逃れた。
何てことだろうか。動機が単純過ぎる。「成績のことで父親に言われた」だけで自分の母親、弟、妹を簡単に殺してしまうものなのか。何が長男に殺意を抱かせたのか。
この手の事件は今に始まったことではないのだが親が子を子が親を殺すこのご時勢に『家族』とは何ぞやと問いたくなる。