日照時間

GW明け頃から日照時間が少ない状態が続いていることから、気象庁は22日、農作物の管理などに注意を呼びかける気象情報を出した。このまま続くと、5月の日照時間としては1946(昭和21)年以来2〜4位の少なさになるという。
同庁によると、本州を縦断するように延びた前線の影響で、東・西日本では7日頃から、日照時間が少なくなっている。晴天が多かった今月初旬を含めても、20日迄の日照時間は、東・西日本の太平洋側で平年の60〜61%に留まっているという。
同庁気候情報課は「今後、前線が南下し、極端な日照不足は解消される見込みだが、麦の収穫などに影響が出る可能性がある」と話している。
この日照不足の影響で、野菜の卸売価格が値上がりしている。東京都中央卸売市場の5月20日の価格動向によると、キュウリは1キロ当たり318円で平年に比べ6割高、ピーマンが355円で4割高となっている。ニンジンなど他の野菜も値上がりしつつあり、日照不足がさらに続けば家計に響きそうだ。