青い花

新潟県長岡市にある新潟県農業総合研究所が、遺伝子組み換え技術を活用し自然界に存在しない「青いユリ」の開発に取り組んでいるという。
ユリには青い色素を作り出す遺伝子がない為、同研究所は遺伝子組み換え技術の研究を重ね、2002(平成14)年に、ユリに他の植物の遺伝子を取り込む技術の確立に成功し同年12月には特許を出願した。
新潟県のユリの出荷量はチューリップと並び園芸の主力商品で、埼玉県、高知県に次ぐ全国第3位。競争力強化の為、1998(平成10)年4月から青いユリの開発に着手しているという。今年は、青い色素の遺伝子を取り込んだ約100個の球根の栽培を始め、現在までに芽や葉を付ける所まで来ているという。
年間300万〜400万円だった開発費も、新年度県予算案では約1500万円を計上。一品種だけだった研究品種も複数に増やし、新年度からは大手企業とも協力して開発を進める。
尚、花を付けるまでに最低でも2、3年は掛かるという。「青い花」では、2004(平成16)年にサントリーが薔薇の花での開発に成功しており、園芸農家等はこの青いユリの誕生に期待しているという。

新潟県農業総合研究所より抜粋(イメージ図)
http://www.suntory.co.jp/company/research/blue-rose/