トリノ五輪結果 その6

16日、新種目のスピードスケート女子団体追い抜きで、日本が惜しくもメダルを逃した。準決勝でW杯ランク2位のカナダに敗れ、続く3位決定戦でもロシアに敗れて4位に終わった。スピードスケートの日本女子としては、98年長野大会500メートル銅メダルの岡崎朋美選手(富士急)以来のメダルはならなかった。日本選手団待望のメダルは、亦もお預けとなった。
16日、フィギュアスケートは男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位の高橋大輔選手(関西大学)は、4回転ジャンプの失敗などで得点が伸びず、8位入賞。前回銀メダルのエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が圧勝で金メダル。2位は昨季世界選手権覇者のステファン・ランビール(スイス)、3位は同2位のジェフリー・バトル(カナダ)。
16日、ノルディックスキー複合団体戦は、前日に途中順延となった前半のジャンプ2本目と後半の距離が行われ、日本は6位。
15日のジャンプ1本目を終えた段階で、日本は5位。16日の2本目では一時的に3位まで順位を上げたものの、最終的には変わらず5位に留まった。後半の距離は、第1走の高橋大斗選手(土屋ホーム)が3位から落ちてきたロシアを抜き、4位に浮上。第2走の北村隆選手(東京美装)、第3走の小林範仁選手(東京美装)が3位のフィンランドを追ったが、第4走の畠山陽輔選手(秋田ゼロックス)が後続に抜かれ、6位に終わった。優勝は、前半の首位ドイツを逆転したオーストリア
スキージャンプの個人ラージヒル予選が17日、行われ、日本から出場した岡部孝信選手(雪印)、葛西紀明選手(土屋ホーム)、伊東大貴選手(土屋ホーム)、一戸剛選手(アインズ)等は揃って予選を通過した。葛西選手は選手K点越えの126メートルを飛び、ノーマルヒルに続いて予選対象者の中ではトップ。亦、伊東選手は123メートル、一戸選手も113メートルをマーク。尚、ワールドカップ総合11位で予選免除の岡部選手は、129.5メートルを飛んだ。
原田雅彦選手(雪印)と伊藤謙司郎選手(北海道・下川商高)は国別代表枠4人に入れず、出場出来ず。
ケルトン男子は17日、決勝戦が行われ、メダルが期待された41歳の越和宏選手(システックス)は、2回の合計タイム1分58秒05で11位に終わった。稲田勝選手(太陽グループ)は18位。
17日、今大会から採用された新種目スノーボードクロス(SBX)が、世界中を興奮させた。女子では過激なコース設定と競り合いでのクラッシュが続出し、決勝では独走していたリンゼイ・ジャコベリスリス(米国)がゴール目前で転倒、ターニャ・フリーデン(スイス)が、タナボタ金メダルに輝いた。藤森由香選手(JWSC)も準々決勝4組で前を滑る2人がクラッシュし、ラッキーな準決勝進出で7位に入賞した。最後まで目が離せないSBXは今後、五輪競技の中でも人気を呼びそう。