非国民

福岡県の中学校の男性教諭が10月下旬に社会科の授業で、教材をコピーして作った「臨時召集令状」を2年生の生徒217人に配り、戦争参加の意志を書かせた上で、「行かない」と答えた複数の生徒に「非国民」と書いて返却していたことが分かった。校長は「授業は命の大切や戦争の悲惨さを教える目的だったが、生徒の気持ちを考えると配慮が足りなかったと」と釈明。
10月27日と31日に行なわれた「第二次世界大戦とアジア」の授業の中で、男性教諭は教材に掲載された「臨時召集令状」をコピーし、「福岡懸糟屋郡志免町」などと書き込んだ後、各クラスの授業で配り、裏面には戦争に「行く」「行かない」かの選択肢を設け、理由も書かせて提出させていた。男性教諭は、「行かない」を選び、理由に「戦いたくない」などと書いた女子生徒ら複数に対して、理由を書く欄に赤ボールペンで「×」印を付け「非国民」と書き入れて返していた。ショックを受け事情を知った女子生徒の保護者らは「社会科の教諭を代えてほしい」と話しているという。
町教委は、非国民と書いたことについて授業の狙いを(1)召集令状の持つ意味を理解させる(2)生徒の歴史認識を把握するとしており「決して思想信条を調べるものではない」と説明している。
確かに子供らに命の大切さや戦争の悲惨さなどを教える為に、必要な授業だったことは理解出来る。然し、生徒の気持ちを考えると配慮が足りなさ過ぎる。町教委の釈明も単なる言い訳にしか聞こえない。それならコピーした「臨時召集令状」に「非国民」と書き入れて返した際、「非国民」と書いた理由などの説明をキチンと生徒らにすればいいことだし、只、闇雲にコピーした「臨時召集令状」に「非国民」と書いただけで返せばいいってもんじゃないでしょう。まぁ、その場にいた訳でないので一体どんな授業だったか分からないので、これ以上は言えませんが、素人の自分が言うのも何ですが、男性教諭はもっと勉強した方がいいと思いますね。