北方領土

そういえば、昨日(20日)、ロシアのプーチン大統領が来日してたんですよね。2000(平成12)年9月以来、5年ぶりの来日だそうだ。
日本国最大の懸案である北方領土問題は、ロシア側が好調な国内経済を背景に態度を硬化して事前折衝で主張の隔たりが縮められず、領土問題に関する共同声明の作成は見送られた為、小泉首相は今日の首脳会談での意見交換で打開策を見出そうとしたようですが、結局は何の進展もなく、今後も粘り強く交渉を続けることで一致するにとどまったという毎度お決まりのパターン。
両首脳は東アジア情勢などの課題を協議する閣僚級の「戦略的対話」設置で合意に至り、プーチン大統領小泉首相の来年のロシア公式訪問を招請した。然し、日ロ首脳が相手国を公式訪問した際に、政治文書の署名が見送られるのは異例なことで、領土問題の進展は当面困難な情勢となってしまったようだ。両国とも、北方領土の帰属問題を解決し、平和条約を締結するという認識は共通しているようだが、未だ、両国間には相当な開きがあり、様々なレベルで協議を続け、溝を埋める努力が今後、更に必要とのこと。
東シベリア産原油を東アジアへ運ぶパイプライン計画については、日本側が求めていた「太平洋ルート」の優先着工で合意するには至らなかった訳で結局、何にひとつ収穫がなかったということですな。所詮、ロシアは北方領土を返す気はサラサラないんだと思いますけどね。