2007年度 全国映画概況

先月31日に、日本映画製作者連盟は、2007年の全国映画概況を発表した。
2007年の興行収入(入場料金の総計)は全体で1,984億円と、前年の2,029億円に比べて2.2%減少。このうち邦画の興行収入は1,079億円だった。2006年は、1985年以来21年ぶりに邦画が洋画を上回ったが、2007年は再び洋画の興行収入が邦画を上回った。
2007年、最も興行収入が多かった作品は、洋画『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』で、金額は109.0億円だった。2位は「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」で94億円、3位は「スパイダーマン3」で71.2億円。
邦画で最も興行収入が多かったのは『HERO』(東宝)の81.5億円、次いで『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール〜』50.2億円、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が45.6億円で3位。(但し、『ALWAYS…』は11月公開)。
邦画の話題作をみると、『西遊記』が43.7億円で、『武士の一分』41.1億円を抑えて邦画の4位。人気アニメを実写化した『ゲゲゲの鬼太郎』は23.4億円で12位、総制作費30億円の『蒼き狼 地果て海尽きるまで』は13.9億円で21位、松本人志監督作品『大日本人』(総制作費10億円)は11.6億円で、周防正行監督の『それでもボクはやっていない』11.0億円を抑えて27位にランクされた。
ちなみに、石原東京都知事が制作総指揮と脚本を手掛けた『俺は、君のためにこそ死ににいく』は邦画の29位、総制作費18億円に対して興行収入は10.8億円であった。尚、邦画で興行収入10億円以上の作品は29作品、洋画では22作品だった。