自然破壊を招いた一例
陳凱歌(チェン・カイコー)監督の映画「PROMISE」のロケに使われた雲南省の景勝地、香格里拉(シャングリラ)県に撮影用の建築残骸(ざんがい)や大量のごみなどが放置され、自然破壊を招いた一例として批判する騒ぎになっていることを受けて中国建設省はこのほど、景勝地での映画やテレビの撮影や大型イベントなどを原則として禁止する通知を出した。同映画は真田広之さんらアジアのスターが共演したアクション大作。
中国各紙に由ると、ロケは2004年から雲南省北部の湖で行われたが、湖畔に高さ13メートルの鉄筋の構造物などが壊れかけたまま放置され、大量のごみも残されているという。亦、湖畔のツツジの茂みも破壊されていたという。
映画「PROMISE」の撮影クルーが破壊したと批判されたことを受けて、この映画のプロデューサーであり監督の妻でもある陳紅(チェン・ホン)さんが反論しており、陳紅さんが「現地政府の許可を得ずに撮影をした訳ではなく、撮影後、現地の自然景観を元に戻すために必要な資金や器材を残した」と説明していることから見ると如何やら撮影クルーが使用したセットを取り壊すよう要請した現地の林業局が解体作業の処理をせずセットの残骸をそのまま片付けていかなかったのが原因のようだね。そのことを映画「PROMISE」の撮影クルーが破壊したと批判された訳だ。