2重登録

昨年7月に浦和レッズを電撃退団し現在、カタールリーグのアルサードでプレーするFWエメルソンが、ブラジル・リオデジャネイロトム・ジョビン国際空港で逮捕された。容疑は氏名、生年月日などが異なる2つの出生証明書を持っていたためで、禁固1〜5年の刑に処される可能性も出てきた。
エメルソンは本名を「マルシオ・エメルソン・パッソフ」、生年月日を「1978年9月6日」としていた。だが母カルメン・ルシアさんが出した2回目の出生届によると名前は「マルシオバッソ・デ・アルバカーキ」で生年月日は「1981年9月6日」。つまり「2重登録」の状態だった。浦和レッズでプレーした際、名前は最初に出した方を使い、生年月日は2回目に出した出生届のものだった。
どちらが「本物」かは、捜査の行方を見守るしかないが、普通に考えれば3歳も年齢を「若返らせた」ことになる。現に1999年のワールドユース選手権ナイジェリア大会の南米予選に、最初の出生届なら資格なしの「21歳」で、バルセロナMFロナウジーニョらとともにU−19(19歳以下)の選手として出場した。
浦和レッズ在籍の時は色々と騒ぎを起こし問題児されていた。昨年の6月上旬には、母国ブラジルに帰国後、リーグ戦再開後もなかなか再来日せず、チャッカリ、カタールリーグの強豪アルサドチームに電撃移籍し日本のサッカー関係者のみならずファンをも驚かせたのは記憶に新しい。
エメルソンは『知らなかった』と釈明しているが、浦和レッズでプレーした際、名前は最初に出した方を使い、生年月日は2回目に出した出生届のものだったことからもみて『知らなかった』筈はない。ホント何処に行っても問題を起こすね。